施餓鬼供養法会 

令和2年 8月9日(土)     午前10時〜 

仏教には、六道(天界・人間界・修羅界・餓鬼界・畜生界・地獄界)という世界があります。
亡くなって餓鬼道に生まれた衆生が餓鬼です。
餓鬼道では、口に運んだ食物は炎に変わり、水を飲むと煮湯になるのでいつまでも空腹で喉が渇き、決して満たされることなく苦しみがつづきます。

《施餓鬼供養の始まり》
お釈迦様の弟子である阿難尊者の前に餓鬼が現れて「あなたは三日後に死んで、餓鬼に生まれる」と告げました。
驚かれた阿難尊者は、どうすればその苦難から離れることができるのか餓鬼にお尋ねになると、
「餓鬼道で苦しみもがく無数の衆生に飲食を施し、三宝(仏・法・僧)を供養すれば、あなたの寿命は永らえ、また我も苦しみから脱することができるであろう」と言うではありませんか。
そんなに多くの餓鬼や仏様、僧たちに食事を施すことができるのだろうかと阿難尊者は困られて、お釈迦様に相談されました。
するとお釈迦様は、さっそく阿難尊者に陀羅尼と施食の法をお示しになられました。
その教えによって、一皿の飲食が餓鬼道で苦しむ餓鬼たちの空腹を満たし苦難から離れることができ、阿難尊者の命も伸び救われました。

このように、餓鬼道で苦しんでいるすべての餓鬼に飲食を施して供養をすることが施餓鬼供養です。
盂蘭盆会(お盆)では各家のご先祖様をお祀りしますが、
施餓鬼供養はご先祖様以外にも無縁仏や、行き場がなくて供養されない精霊などを救済する供養です。

当山では、お盆の間に集まってこられたご先祖様、水子、幼児、物故者など有縁無縁の諸精霊の戒名を塔婆に書き、
仏前にて施餓鬼法会をつとめた後、修行大師尊の前に棚をしつらえ十三仏尊の八葉鉢に水をたたえそそぎ供養いたします。
ともに功徳を積みましょう。

水が川へ海へと流れてゆくように、亡者の苦しみ煩いが魂より消え去り
そして歓びの世界である極楽へ生まれ行く